お金の管理

【ADHD流】財布の整理・家計簿の付け方・お金の管理の方法

残念ながらADHDの人には「お金にだらしない」「家計簿がつけれない」というイメージがネット上に溢れています。

  • あればあるだけお金を使ってしまう
  • 家計簿・お金の管理をそもそもどうやったらいいかわからない

という人のために、ADHDの私が結婚後10年以上かけて試行錯誤した、お金の管理や家計簿のつけ方のノウハウを説明していきます。

 

ADHD流/財布の中身の整理整頓

実は今まで数年間ずっと、リュックに貴重品やら必要なものを入れていたんですね。

でもリュックに一度入れたら最後、必要な時にスムーズに取り出せないことが多くて、最近リュックから無印良品のサコッシュにバッグを変えました。

サコッシュは小さいポーチのようなサイズだから、中に入れるものを厳選・整理することで、ADHDの私でも定物定置のクセがつくようになってきたんです。

 

無印良品のサコッシュについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

無印良品のサコッシュならADHDでも財布がすぐに見つかる!サッと取り出せる!リュックを辞めて無印良品のサコッシュに替えたら、「今までレジでゴソゴソと財布を探すのに一苦労したのはいったい何だったのか!」と思うほどの...

 

今現在のサコッシュに入れている貴重品はこんな感じです。

 

1.レシートはすぐ捨てる

取っておくから財布の中で邪魔になる。

ならばそもそも財布に入れなければ良いんじゃないか!!

 

正直…家計簿も続いた試しがないので、家にレシートを持って帰ってもすぐ捨てるか、あとで捨てるかの違いだけなんです。

それなら会計が終わった後に、すぐ捨ててしまった方が財布の中はキレイです。

 

もちろん、レシートがないと返品することが出来なかったりするので、ケースバイケースで対応が違いますが、私はこんな感じにしています。

  • 食品類は、会計時や買い物袋に入れる際に金額が間違っていないかチェックして、家計簿につけたらすぐ捨てる
  • 洋服や日用品など、サイズ違いの交換や返品がありそうなものは一旦財布にしまう→自宅に帰って商品を確認してから捨てる
  • 家電製品など、保証書が一緒について来るものは財布にしまう→ファイルなどに保証書や説明書と一緒に保管する

 

普段よく使うものしか財布の中に入れない

バッグと財布を一新する際に、私が一番最初にしたことは、使用頻度の低いポイントカードや診察券を抜き取ること。

今まで長財布(もちろん中にもカード入れて)+カードケースの2つを持ち歩いていたんですが、さすがに全部はサコッシュの中に入りません。

 

財布は100円ショップダイソーのビニールネットケース(A6)を使用し、生活費用・自分用の2つを用意しました。

生活費用の財布には厳選したポイントカードを4枚入れています。

 

使用頻度の低いポイントカードや診察券は、今まで使っていたカードケースに入れて自宅に保管しています。(どこに置いたか忘れないように注意が必要!)

 

 

安いし透明でわかりやすからという理由で選びましたが、丸見えはちょっと…という場合は、ダイソーのビニールネットケースより丸見えじゃないけど、ADHDに使いやすい財布をこちらの記事で紹介しています。

ADHDの人におすすめしたい!ADHDが使いやすい財布5選世の中に出回っている財布の中で、ADHDが使いやすい財布と使いにくい財布があることを知っていますか? 今までは何となく財布を選んで...

 

免許証や保険証はジッパーに入れてカードケースは使わない

今まで免許証・保険証はじめ診察券などはカードケースに入れていたんですが、思い切ってダイソーのビニールネットケース(カードサイズ)に入れることにしました。

 

正直、無くなっては困る免許証や保険証をわざわざ見せるってどうなの?とも思いましたが、免許証や保険証は一緒に入れているテレホンカードや、診察券の間に挟んで隠すようにして入れています。

 

先日子供が学校帰りに、公衆電話を利用してスマホに電話をかけて来たんです。

不意の電話にビックリして、会話にならぬまま10円で通話できる時間が終了。

久々に公衆電話から電話をもらいましたが、10円で会話できる時間ってあんなに短かったんですね!

万が一の災害の際にと思ってテレホンカードを入れていましたが、気が動転している時はなおのこと、出来るだけ落ち着いて話せるようにテレホンカードを1枚財布に忍ばせておいた方がいいと痛感しました。

 

財布に使っているビニールネットケースとサイズを変えることで、サコッシュの中でもひとめで判断することが出来ます。

 

子供の医療費受給者証や診察券はすぐに持ち出せるようにひとまとめにする

元々母子手帳ケースを使っておらず、ずぼらなADHD母は母子手帳カバーのサイドポケットに医療費受給者証や保険証・診察券をまとめて入れていました。

でもそれだと母子手帳が痛んでくるし、サイドポケットに無造作に入れているだけなので、リュックの中で散乱していたこともあったんですよね。

もう子供も母子手帳を使う年頃ではないので、母子手帳は自宅に置いて、医療費受給者証・保険証・お薬手帳・診察券だけをビニールネットケース(B6)にひとまとめにしました。

 

診察券は2枚のみ。

  • かかりつけの小児科
  • 3ヶ月毎に歯の掃除に通っている歯科医院

だけを残して、それ以外は自宅保管しています。

それ以外は、病院に行く時に保管しているカードケースの中から、必要な診察券を入れて持って行くようにしています。

 

B6サイズのビニールネットケースは、お薬手帳も母子手帳もすっぽり入るサイズなので、母子手帳ケースを買うよりお得です。

 

ADHD流/お金の管理の方法・お金のやりくり

ADHDの人は『衝動的でお金があればあるだけ使っちゃう』『貯金が出来ない』など、ことお金の管理に関してはすごくマイナス部分が目立ってしまっている状態です。

でも少し工夫をすれば、実は意外と上手くいくじゃん!ということもザラにあります。

 

誰かと一緒に管理する・予算を立てる

結婚当初は、私が家計の管理をすべて1人で行ってきました。

でもそうすると、貯金するはずだったお金を足りないからと言って使ってしまうことが多くて上手くいかないことが多かったんですね。

 

だから今は、旦那と2人でお金を管理するようにしています。

具体的には旦那が生活費の予算の金額を割り振り、私が銀行に行って引き落とし・振込と、食費・日用品費の管理をしています。

予算の決め方は、1年間の平均の金額を毎月の金額として充てています。

例えば電気代の場合、先月が13,000円で今月が17,000円でも口座に入金する金額は15,000円 みたいな感じです。

 

お金を引き出したら、すぐに口座に振り分ける

給料日になったら、給料口座から生活費を引き出して予算を元に

  • 家賃や駐車場の振込
  • 電気代など引き落とし口座への入金
  • 子供の習い事の引き落とし口座への入金

など、全部で2ヶ所の銀行と郵便局の全部で3ヶ所回っています。

1ヶ所にATMがまとまっている場所がないため、車を使って店舗を回っています。

 

面倒でも1日ですべて終わらせてしまうこと!

「後で〜」と思ってそのままにしておくと、確実にやりません。

せっかく予算を組んだのに、「余分なお金あるじゃん♪」と衝動買いしてしまう可能性もあります。

 

生活費は袋分けで家計管理

我が家の袋分けは、食費・日用品費・雑費・予備費の手元に残るものだけで行います。

それ以外は、給料をおろす時に別口座に入金してしまいます。

 

袋分けをする際も

  1. 食費
  2. 日用品費
  3. 雑費
  4. 予備費

と項目を4つに分けるのではなく、

  1. 食費・日用品費・雑費(全部まとめて)
    ・1週間目
    ・2週間目
    ・3週間目
    ・4週間目
    ・5週間目
  2. 予備費

といった具合に項目を2つに分けて、1週間ごとに使用できる金額で袋分けをしています。

 

予備費には、毎週の食費・日用品費・雑費のあまりも入れています。

あくまでも1週間単位で、どれだけ金額が余っても繰り越しはせず、予備費に直行です。

1ヶ月が4週間しかない場合でも、5週間分で割って使わない1週間分は4週間目が終わった時に予備費に入れて貯金に回します。

誕生日イベントやお出かけなど、あらかじめお金がかかるタイミングがわかっている場合は、袋分けで1週間ごとに分ける前に、「これくらいかかるかな〜」という金額を抜いて別袋に入れておきます。

項目ごとに袋分けしない理由

  • 買い物をする時に、食料品も日用品も一緒に買い物かごに入れるので、会計を別々にするのが面倒
  • 一緒に会計して、後で袋ごとに使った金額を移動させるのが面倒

細かい決まりごとを作ってしまうと、ADHDの私は長続きしません。

 

袋間の流用をしちゃうADHDでも袋分け管理を成功させるポイント!

結婚したての頃に一度、袋分け管理をしたことがあったんです。

でも1ヶ月であっけなく失敗しちゃったんですよね。

失敗の原因だったのが、足りなくなったからと袋間でお金の移動をしてしまったこと。

特にADHDの人が袋分け管理をしようとすると、袋間でお金の流用をしてしまいがちなんだとか。

 

そのための対策が3つあります。

  1. 無理のない金額設定
    そもそもの金額に無理がないか、確認してみましょう。
    例えば本来は1週間に1万5千円かかるのに、1万円でやりくりするような無謀なことをすると、確実に他の袋に手が伸びてしまいます。
  2. 封筒を視界に入らないところにしまう
    私たちADHDは『視界から消えると忘れてしまう』、という特性を持っています。
    その特性を利用して、使わない封筒は中身が見えない(透けない)ポーチに入れてそっとしまいましょう。
  3. ゲーム感覚で楽しむ
    「あとこれしかない…」ではなく、1週間に決められた金額でやりくりするゲームとして楽しみましょう。
    そのためには金額設定に無理があると、続かなくなってしまいます。
    「スーパーには週2回しか行かない」「冷蔵庫の残り物だけで今日の夕食を作る」など、ミッション風にすると意外と楽しめます。

 

電子マネーカードの利用で小銭を出来るだけ作らない

もしかしたら、財布の写真を見て

「そんな小さなファスナー付きのジッパーで、小銭取りにくくないのかな?」

と思われた方もいるかもしれません。

 

我が家では、電子マネーで支払えるスーパーを利用して、出来るだけ小銭を使うタイミングを少なくしています。

 

「100均のメッシュケースは見やすいけど、生活感がね…」という方におすすめなのが、手のひらサイズで小銭も取りやすい、MAMORIOの紛失防止タグがついた財布です。

紛失防止タグを搭載した財布
→Mini Wallet3←

 

欲しいものを衝動的に買いたくなる!そんな時はどうする?!

食べ物はスーパーなど実店舗で買い物しますが、自分の欲しいものに関してはほとんどネットで注文することが多いです。

「あぁ〜〜!!これ欲しいなぁ」

と思うのも、楽天市場やAmazonを眺めている時。

いつも欲しい時も欲しいものを買えればいいんですが、そうじゃない時の方が多いですよね。

 

そんな時にとっている行動は

  1. 片っ端から『お気に入り』に登録する
  2. 買い物かごに入れる(でも購入ボタンは押さない)

の2つです。

私の場合、少し時間が経てば買いたい欲が収まってくるのであとで

「何でこんなものが欲しかったんだろう」

と思うこともしばしば。

 

もし、欲しい物が『ふるさと納税の返礼品』の中にあれば、ラッキー♪

自分の住んでいる自治体以外に、住民税・所得税を寄付することで、返礼品をもらうことが出来ます。

こちらからは、寄付ののち届いたワンストップ特例申請書の書類を送り返すだけ。

食品の他にも日用品や家電まで返礼品になっているので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。

→ふるさと納税の返礼品を調べる←

 

ADHD流/長続きする家計簿の付け方

ADHDの人は『家計簿がつけられない』『三日坊主で終わっちゃう』というくらい、なかなか長続きさせることが出来ません。

それは私も同じです。

正直、袋分け管理をしているだけでも十分だと思うんです。

でもたまに

「あれ…?たいして使っていないはずなのに、お金がこんなに減ってる」

という時があるので、必要最小限の家計簿をつけるようにしています。

 

長続きする家計簿のつけ方

私が続けている家計簿は、手帳を使って行います。

わざわざ『家計簿ノート』は購入しません。

 

こんな感じで、レシートを見ながら項目と使用した金額だけ記入しています。

 

手帳一体型の家計簿なので、
①使用した金額
②スケジュール
③献立メニュー
④メモ
の4つが一度で把握できちゃいます。

 

財布の中にレシートを溜め込まないように、買い物から帰ってきたら、すぐに金額を記入するように心がけています。

レシートがいっぱいだと、お金(特に小銭)が出しずらいです。

 

家計簿をつけた後のレシートは捨てる?保管する?

3〜4ヶ月、レシートはすべて封筒に入れて袋に取っておいた時期があります。

でもレシートを見返すことって、まず無いんですよね。

家計簿をつけたらすぐゴミ箱に捨ててしまいましょう。

 

まとめ

この記事では、ADHDでも続けやすい『財布の整理・家計簿の付け方・お金の管理の方法』を紹介してきました。

バッグの中身は、必要最小限で荷物を少なくする

お金の管理は、出来るだけ自分以外の誰かと一緒に

袋分け管理のコツは、食費・日用品費とそうでないものの2種類だけに

家計簿は、手帳につけて一石四鳥

レシートは、家計簿に記入したらすぐ捨てる